1969年の夏、親友を殺したのは「俺」だったのか――? イーグルスの名曲『ホテル・カリフォルニア』の世界観を舞台に、量子力学と70年代ロックが交錯する。人生の黄昏時に差し掛かった元ギタリストが、記憶の迷宮で目撃する「真相」とは。 【こんな方におすすめです】 ・1960〜70年代のロックを愛し、今もギターソロに胸が熱くなる方 ・人生の「あの時、別の道を選んでいたら」という後悔を抱えている方 ・『ホテル・カリフォルニア』の歌詞の謎に、自分なりの答えを見つけたい方 【あらすじ】 元ギタリスト・柳沢(68歳)は、半世紀前の事故で親友のボーカル・涼介(享年27歳)を亡くした。砂漠のハイウェイで迷い込んだのは、1969年以降の酒(スピリット)が存在しない奇妙なホテル。 そこには、27歳で散った伝説の天才たちの影と、決して殺せない「獣」がいた。真相が「観測」されるまで終わらないメビウスの輪。柳沢は、自らの罪と向き合い、出口のない迷宮から抜け出すことができるのか? 「チェックアウトはいつでもできる。だが、決して立ち去ることはできない」 最後に彼が選んだ、残酷で美しい「決別」に、あなたは涙する。