第3話:共犯者のルーレット

─ あの日、私たちは愛で人を埋めた ─

逃げられない。秘密を共有した瞬間から、愛は「檻」に変わる。
罪と依存が絡み合う、極限心理ラブ・サスペンス。

【あらすじ】
あの夜。雪の降る山道で、私たちは“何か”を埋めた。
真面目で、倫理観が強く、他人を傷つけることに耐えられない青年・透。
そして、その隣で異様なほど冷静に微笑む恋人・アキラ。
「大丈夫。私を信じて」
彼女のその一言に導かれるまま、二人は誰にも言えない秘密を共有する。
その瞬間から、透の日常は静かに壊れ始める。
捨てたはずの遺留品が、ポケットから見つかる。
シャワーから、一瞬だけ泥水が流れる。
誰もいないはずの部屋で、時計の秒針だけが異様に大きく響き続ける。
これは事故だったのか。
それとも、自分は誰かに追い詰められているのか。
疑念はやがて、最も愛するはずの恋人へ向かっていく。
「もし警察が来たら、あなたは私を裏切る?」
アキラは優しく抱きしめながら、逃げ場のない問いを透に突きつける。
沈黙すれば、共犯者。告白すれば、破滅。
愛と恐怖が絡み合う極限状態のなかで、透は少しずつ、“現実そのもの”を見失っていく。
そして辿り着く。この世界を支配していた、あまりにも美しく、残酷な真実へ。
脳を侵食する疑心暗鬼。「共犯」という名の依存。
そして、“絶対に逃げられない愛”。
これは、恋愛の皮を被った監禁劇。
読むほどに呼吸が浅くなっていく、シリーズ屈指の心理戦サスペンス。

【こんな方におすすめです】
● 恋愛と心理戦が融合した物語が好きな方
「愛しているはずなのに、信じられない」
そんな極限状態の感情サスペンスを味わいたい方へ。
● 共犯関係・依存関係の物語に惹かれる方
秘密を共有した瞬間、人はなぜ離れられなくなるのか。
危険な絆の構造に没入したい方へ。
● ガスライティングや認識操作テーマが好きな方
誰が真実を操っているのか分からなくなる、不安定な読書体験を求める方へ。
● “歪んだ純愛”を描く作品が好きな方
恐ろしく、狂気的で、それでもどこか切ない。
そんな「壊れた愛」の物語に惹かれる方へ。

【本書で得られる体験】
● 「最愛の人」が最も怖くなる感覚
主人公と同期することで、読者自身もまた、
“信じたい感情”と“疑ってしまう恐怖”の間で引き裂かれる。
● 愛による“支配”の恐ろしさ
人は、愛する相手を永遠に失わないためなら、どこまでしてしまうのか。
本作は、その危うくも美しい執着を描き出す。
● 読後に残る、「逃げられない愛」の余韻
すべてを知ったあとでさえ、なお相手の手を離せない。
その感情の檻が、静かにあなたの心にも残り続ける。

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