第2話:聖杯の血脈

ー 受け継がれる器 ー

絶賛発売中

人間の血液が「演算回路」へと書き換えられていく。 
人体と都市をむしばむ「222」の暗号と、地下修道院に眠る2000年の謎に挑むミステリー。

【あらすじ】 
  境界都市「アタノール」の医療特区で、奇妙な異常事態が発生する。 
特定の患者たちの血液から突如として鉄分が消失し、代わりに未知のナノ構造体が検出されたのだ。 
極度の貧血に陥った患者たちは口々に「黄金の杯の光を飲んだ」と語り、
彼らの医療データには必ず「222」という暗号が記録されていた。 

解析を進める天才エンジニア・トーマスは、
ナノ構造体が「フィボナッチ数列」に準拠して増殖していることを突き止める。 
それは、人間の血液そのものが何らかの目的を持った
「演算回路」へと書き換えられていることを意味していた。 

調査に向かった「数理調律師」のピーターとメアリーは、
旧市街の地下にある「テンプル騎士団修道院跡」で献身的に働く修道女ベアトリスと出会う。 
過去の悲しい事故と強烈な自責の念を抱える彼女の精神──。 
【2(調和と受容)】であるはずの彼女の魂のコードが暴走し、世界を改ざんしようとしているのか? 
「聖杯とは、キリストの血を受けた杯ではなく、遺伝子と記憶という名の情報の永久保存容器である」
血中に刻まれた罪と記憶が解き明かされた時、世界を記述する「宇宙のOS」の恐るべき断片が姿を現す。 
 
  【こんな方におすすめです】
 ● 科学と歴史ロマン・神聖幾何学が交錯する世界観が好きな方 
フィボナッチ数列、テンプル騎士団、聖杯伝説、ナノテクノロジーが
融合した知的サスペンスを楽しみたい方へ。

● 罪の意識や「親子の記憶」を巡る深い人間ドラマに惹かれる方 
過去の過ちや罪悪感と向き合い、自らの内面にある「影」を
受容していく救済の物語を味わいたい方へ。

● 暗号解読や数理ミステリーが好きな方 
「222」という数字のシンクロニシティと、世界を裏で構築する
「ソースコード」の謎を追うスリリングな展開を求めたい方へ。
    
【本書で得られる体験】
   ● 「生命」と「データ」が融合する圧倒的SF体験 
人間の血液が演算回路化していく不気味で美しいアイデアと、
古代の神聖幾何学が解き明かされていく興奮を追体験できます。 

● 重厚で静謐な地下修道院の情景描写 
70年代プログレッシブ・ロックの深淵な音響を思わせる、
静けさと混沌が同居する重厚な世界観に浸ることができます。 

● 次なる謎「333」へとつながる深まるミステリー 
事件の収束とともに残される不条理な遺物と、
世界改変を目論む大いなる存在の影が、読者の知的好奇心をさらに駆り立てます。